鉄遊館

名古屋市交通局

N1000形

走行音(全区間)(55.8MB★)

収録区間:東山線 高畑→藤が丘

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱2レベルIGBT)

 

2007(平成19)年、老朽化し、かつ可動式ホーム柵設置に対応できない東山線5000形を置き換えるために登場した車両。自動運転装置(ATO)を搭載し、ワンマン運転を実施している。車体は15m級3ドアの小型となっている。ステンレス製で、日車式ブロック工法を採用したことにより車体のビードがなくなった。制御方式はVVVFインバータ制御で、名古屋市営地下鉄で初めてIGBT素子を採用している。その制御装置は三菱製で、走行音は三菱らしいかすれたような非同期音が特徴。第3軌条集電のため、カランコロンと響く集電靴の音が心地よい。

 

2000形

走行音(初期車)(全区間)(83.2MB*)

収録区間:名城線・名港線 金山→大曽根→栄→金山→名古屋港

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱・東芝・日立GTO初期)

 

1989(平成元)年に登場した名城線・名港線用車両で、同線は全列車がこの車両で運行される。名古屋市営地下鉄の第3軌条集電の車両として初めてVVVFインバータ制御を採用し、快適性向上のため小型車体ながら冷房装置も搭載した。紫色が名城線・名港線の路線カラーとされたため紫色の帯を巻く。VVVF制御の車両としては割と初期の登場であったため、初期車は変調の多いいかにも「初期」という感じの音を立てるが、路線延伸に伴う増備車となる後期車では制御ソフトの変更が行われ、変調回数が少なくなった。初期車は足回りの老朽化や保守合理化のため機器更新が開始されており、制御装置も三菱IGBTに更新されている。

 

3000形

走行音(全区間)(52.0MB*)

収録区間:鶴舞線 赤池→上小田井

制御方式:電機子チョッパ制御

 

1977(昭和52)年、鶴舞線の開業とともに登場した車両。名古屋市営地下鉄としては初めて冷房を搭載した。車体は20m4ドアのステンレス車体で、全体的に角張った感じの印象を受ける。路線の全通に伴い4両編成→6両編成の編成組み替えが行われたが、その時にあぶれた2両は後継の3050形の中間に挟まれている。制御方式は他の都市の地下鉄でもこの時期の車両では標準的だった電機子チョッパ制御。走行音は都営10-000形に似た雰囲気で、低めの唸りが特徴。収録は3050形に挟まれた2両のうち1両で行ったため、微かにVVVF音も聞こえる。

 

N3000形

走行音(全区間)(49.6MB*)

収録区間:鶴舞線 上小田井→赤池

制御方式:VVVFインバータ制御(東洋2レベルIGBT)

 

2012(平成24)年に、老朽化の進む3000形置き換え用として登場した車両。アルミ製車体を採用し、外観は従来の市営地下鉄車両とは大幅に異なるものとなっている。従来の鶴舞線用車両では制御電動車が必ず存在していたが、同車では電動車は全て中間車とされたため存在しない。制御方式はIGBT素子使用のVVVFインバータ制御で、装置は東洋製。走行音は、ごく標準的な東洋IGBTの音となっている。車体構造の違いからか、モーターの違いからか、鶴舞線を走る他形式と比べて非常に静かな走行音である。

 

3050形

走行音(東芝)(全区間)(50.9MB★)

収録区間:鶴舞線 赤池→上小田井

走行音(東芝)(長区間)(31.9MB*)

収録区間:名鉄犬山線 上小田井→柏森

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱・東芝GTO初期)

 

1993(平成5)年の鶴舞線全線開業・名鉄犬山線と共に登場した車両。3000形6両編成化の過程で余剰になった2両を編成中間に組み込んだ編成が1本存在し、異彩を放っている。車体はステンレス製。制御方式はVVVFインバータ制御で、桜通線用の6000形と同じ足回りとなっている。制御装置には三菱製と東芝製が存在するが、共通設計となっている。走行音は6000形の登場年がVVVF制御黎明期であったため、いかにも初期型、という感じの変調音の多い音となっている。

 

5050形

走行音(全区間)(56.5MB★)

収録区間:東山線 高畑→藤が丘

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱・東芝・日立GTO)

 

1992(平成4)年に登場した東山線用車両で、この車両の導入により東山線は冷房車率100%を実現した。名城線2000形の仕様を踏襲しており、車体はステンレス製の15m級3ドア、足回りはVVVFインバータ制御となっているが、前面形状は2000形とは異なるものとなっている。現在はホーム柵対応改造が施工され、自動運転装置(ATO)搭載や制御装置のベクトル制御化が行われている。この改造の際に走行音も変化し、非同期音が長くなっている。音程といい、近鉄の三菱GTOの車両に似た響きである。

 

6000形

走行音(原型・ハモり・全区間)(52.3MB*)

収録区間:桜通線 中村区役所→徳重

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱・東芝・日立GTO初期)

走行音(VVVF換装車・全区間)(52.0MB*)

収録区間:桜通線 徳重→中村区役所

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱2レベルIGBT)

 

1987(昭和62)年に試作車が登場、桜通線開業とともに営業運転を開始した車両。桜通線は長らく本系列のみでの運行であったが、徳重延伸時に6050形が登場した。車体はステンレス製で、検査を鶴舞線の日進工場で行う関係から鶴舞線と同じ規格とされた。また、ワンマン運転、ATOによる自動運転を実施しており、桜通線のホームが全て島式である関係から右側運転台となっている。登場当時は4両編成だったが、後から中間に電動車が1両組み込まれて5両編成となり現在に至っている。名古屋市交初のVVVF車であり、走行音はいかにも初期型という感じの変調の多い音となっている。後に組み込まれた電動車は加速度を合わせる関係で制御装置のプログラムが異なっており、変調タイミングがずれている。このため、隣接する電動車間では音がハモッて聞こえる。制御装置の製造メーカーは3社が担当しているが、いずれも同一仕様となっており、音は同じ。2012(平成24)年にVVVF装置をIGBT素子使用のものに換装した編成が登場した。こちらは三菱製となっており、同社製のインバータとしてはごくありふれた音を立てている。なお、換装前の特徴だった「ハモり」は解消している。


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