鉄遊館

近畿日本鉄道

260系

走行音(全区間)(11.5MB*)

収録区間:内部・八王子線 四日市→西日野

制御方式:抵抗制御(吊掛駆動)

主電動機:MB-464AR(38kW)

 

1982(昭和57)年に登場した特殊狭軌(軌間762mm)用の車両。内部・八王子線で活躍する。少し前に登場した北勢線用の270系をベースとしているものの、車体前面形状、車内の座席配置に相違点がある。前面形状は1枚窓が傾斜しているものとされ、座席配置は1人がけのクロスシートが並ぶものとなっている。足回りは270系と同じで、主電動機装架スペースの関係から吊掛駆動となっており、特有の駆動音を立てる。台車の間隔の関係で、ジョイント音が一般的な鉄道とは異なる音となっている。

 

1000系

走行音(全区間)(21.6MB★)

収録区間:名古屋線 準急 名古屋→富吉

制御方式:界磁位相制御

主電動機:MB-3020-E(132kW)

 

1972(昭和47)年から翌年にかけて、旧型車2200系列の主電動機を流用して登場した車両。登場当時は釣掛駆動だったが、カルダン駆動への改造も考慮した設計となっていた。実際にカルダン駆動化が行われたが、その際に2両編成の編成については1800系付随車を電動車化改造して組み込むことで3両編成にしている。主電動機はカルダン化の際に旧品と交換され装備された機種がまた流用品で、旧800・820系の伊賀線転用に当たり余剰となったものを活用している。MB3020系列ということで、山陽電車と同じ音を聴くことができる。

 

1020系

走行音(全区間)(36.8MB*)

収録区間:生駒線 王寺→生駒

制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO後期)

主電動機:MB-5035-AorB(165kW)

 

1991(平成3)年に登場した、1230系列の4・6両編成バージョン。奈良線系のみの在籍となっている。4両編成の一部はワンマン運転対応改造が行われており、生駒線を中心に運用されている。生駒線は全列車が本系列による運行である。足回りは1230系列と変わりはなく、走行音も同じである。

 

1201系

走行音(1.94MB)

収録区間:名古屋線 長島→弥富

制御方式:界磁チョッパ制御

主電動機:MB-3270A(160kW)

 

1982(昭和57)年に登場した界磁チョッパ車で、2両編成を組む。元々は1200系を名乗っていたが、ワンマン化改造で1201系と形式名を変更した。1400系の2連バージョンといった感じの車両で、主に名古屋線で活躍する。走行音は、WN駆動の三菱モーター車らしく、おとなしく甲高いモーター音である。高速域の音はかなり静か。

 

1220系

走行音(全区間)(93.6MB*)

収録区間:大阪線 急行 名張→大阪上本町

制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO後期)

主電動機:MB-5023-A(165kW)

 

1987(昭和62)年、1420系の量産バージョンとして、日立製の制御装置を搭載して登場した車両。とはいっても、2両×3編成が製造されたところで1230系に増備が移行してしまった。車体は1230系、1422系、1430系などとほとんど変わらない。歯車比が1230系と比べて高く、南大阪線の6400系と同じ。走行音は6400系と同じパターンの音だが、この系列のほうが変調の度に激しく唸る。登場時はVVVF初期型らしく現在よりも変調の多い音を立てていたものと思われるが、現在は1230系など他の日立GTO車と同じような変調パターンになっている。

 

1230系列

1253系走行音(全区間)(89.9MB*)

収録区間:大阪線 快速急行 名張→大阪上本町

1259系走行音(2.66MB)

収録区間:名古屋線 急行 津新町→久居

制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO後期)

主電動機:MB-5035-AorB(165kW)

 

1989(平成元)年に登場した標準軌全線共通仕様の2両編成・アルミ車体のVVVF制御車の系列である。仕様変更等により、細かな形式区分が行われている。制御装置は日立製。歯車比が1220系よりも低く設定された。走行音は、登場時期に関わらず日立GTOとしては後期型の音を立てるが、非同期の後の変調パターンは他社で聞ける日立GTO車とはかなり異なっている。

 

1430系列

1435系走行音(全区間)(60.5MB*)

収録区間:大阪線 伊勢中川→名張

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱GTO後期)

主電動機:MB-5035-AorB(165kW)

 

1990(平成2)年に登場した標準軌全線共通仕様の2両編成・アルミ車体のVVVF制御車の系列である。1230系列同様、仕様変更等により細かな形式区分が行われている。制御装置は三菱製。1230系列とは制御装置の製造会社が異なるため形式が分けられている。全線共通仕様とはいっても、奈良線系統には1両も在籍していない。走行音は、近鉄の三菱GTO車ではお馴染みの低い非同期音が特徴。

 

2000系

走行音(全区間)(38.1MB*)

収録区間:湯の山線 湯の山温泉→四日市

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3020-E(132kW)

 

1978(昭和53)年に登場した名古屋線系統で活躍する車両。ワンマン運転が可能なため、湯の山線や鈴鹿線で見かける機会も多い。当時増備途上にあった2800系の仕様を踏襲しつつも、主電動機に廃車となったビスタカーⅡ世10100系で使用されていたものを出力強化の上で流用している。主電動機以外の足回りの多くは新造されている。走行音はかなり小さく、同系列の主電動機を搭載する1000・1010系や山陽3000・5000系と比べても小さい。鳴っている音そのものは同じような雰囲気なのだが。

 

2410系・2430系

2410系走行音(全区間)(24.3MB*)

収録区間:大阪線 伊勢中川→東青山

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3110-A(155kW)

 

大阪線で未だ多くの勢力を誇る一般型車両。2410系は、 1968(昭和43)年、2400系にラインデリアを取り付けて登場した車両で、2両編成が登場。2430系は、2410系の3両編成版として1971(昭和46)年に登場した車両。3両編成のみならず、編成組み換えにより2・4両編成も在籍している。南大阪線用6020系や、奈良線用8400系とは同時期の登場で、車体形状は似ている。高速運転を意識してか、この3形式中で大阪線用の本形式が最も主電動機出力が高く、歯車比が低く取られている。走行音も、歯車比の関係で物悲しげな唸りとなっている。

 

2610系

走行音(快速急行・全区間)(106MB*)

収録区間:大阪線 快速急行 青山町→大阪上本町

走行音(準急・全区間)(96.8MB*)

収録区間:大阪線 準急 大阪上本町→榛原

走行音(普通・全区間)(37.6MB*)

収録区間:大阪線 高安→大阪上本町

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3110-A(155kW)

 

1972(昭和47)年に、大阪・名古屋線の長距離運行の急行用として登場した車両。車体は同時期に登場した2800系と酷似しているが、側窓の寸法が若干異なる。長距離の乗車を考慮して、座席は全て対面式クロスシートとされ、トイレも装備している。冷房装置は新造時から装備しており、初期型と後期型でカバー形状が異なっている。現在は、本形式の特徴であったクロスシートは居住性の問題から後にロングシート化され、急行だけでなく準急や普通にも活躍の場を広げているが、1両の廃車を出すこともなく活躍している。名古屋線の3編成はさらにロングシート・クロスシートの双方の座席配置の切り替えが出来る「デュアルシート」へ改装されている。足回りは2400系列や2800系列と同じで、走行音も同じ。

 

3200系

走行音(後期車・全区間)(75.7MB*)

収録区間:奈良・大阪・難波線 準急 近鉄奈良→大阪難波

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱GTO)

主電動機:MB-5023-A(165kW)

 

1986(昭和61)年に登場した京都市営地下鉄烏丸線直通用車両。その用途から京都線および烏丸線を中心に走行するが、間合い運用で奈良線での運用もあり、大阪難波まで乗り入れる。車体構造はこれまでの近鉄車両の仕様から変わり、中間車のドアおよび窓配置が左右対称となった。先頭形状は本形式独自のもので、左右非対称の形状となっている。量産車としては近鉄で初めてVVVFインバータ制御を採用し、制御装置・主電動機とも三菱製が採用された。変調の多い、いかにも初期型といった感じの音を聴くことが出来る。1986年製の初期車と1987年以降製の後期車で歯車比が異なっており、走行音も異なる。

 

5200系

走行音(後期車・全区間)(28.4MB*)

収録区間:大阪線 準急 大阪上本町→高安

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱GTO)

主電動機:MB-5035-A(165kW)

 

1988(昭和63)年に登場した長距離急行用車両。名古屋線・大阪線を中心に活躍し、JRの快速「みえ」への対抗もあって前者の方が配置編成数が多い。長時間の移動に配慮し、特別料金不要で乗車できる車両ながら座席は全てクロスシート。乗降扉は片側に3箇所で、これは現在の近鉄では本系列のみ配置である。これらの特徴は後のJR各社の近郊型車両に大きな影響を与え、JR313系、223系、813系などのように同じ座席配置・扉配置の車両が多数登場することになった。足回りは同時期製造のロングシート車に合わせられており、初期車は1422系と、後期車は1430系と同等になっている。ただしこれらの系列と編成構成が異なっており、本系列では電動車が全て中間車となっている。走行音はこれらの系列と同じ。

 

5800系

走行音(長区間)(57.8MB*)

収録区間:難波・大阪・奈良線 快速急行 大阪難波→近鉄奈良

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱GTO)

主電動機:MB-5035-B(165kW)

 

1997(平成9)年に登場した一般型車両。標準軌全線共通仕様の車体を持ち、奈良・大阪・名古屋線系統の各線で活躍する。奈良線で運用される車両については阪神線乗り入れに対応している。ロングシート・クロスシートの双方の座席配置の切り替えが出来る「デュアルシート」を装備し、「L/Cカー」の愛称を持つ。足回りに関しては、大阪線の1620系のものを踏襲しており、制御装置・主電動機とも三菱製となっている。走行音は、近鉄の三菱GTO車ではお馴染みの低い非同期音が特徴。

 

5820系

走行音(日立・全区間)(104MB*)

収録区間:大阪線 準急 大阪上本町→榛原

制御方式:VVVFインバータ制御方式(日立2レベルIGBT)

主電動機:MB-5085-A(185kW)

 

2000(平成12)年に登場した一般型車両。「シリーズ21」の一員。5800系に引き続き扉間の座席にはデュアルシートを採用、「L/Cカー」の一員でもある。奈良線・大阪線系統で活躍し、奈良線系の車両は阪神乗り入れ対応となっている。足回りに関しては他の「シリーズ21」と共通。制御装置は日立・三菱の2社製のものを搭載してり、同一系列内で混在している。走行音は、日立製の方は同社製のIGBT素子使用の制御装置搭載車としては一般的な音なのに対し、三菱製の方は1世代以上前のGTO素子使用のインバーターを思わせる非同期音が特徴。

 

6020系

走行音(全区間)(40.5MB*)

収録区間:南大阪線 藤井寺→大阪阿部野橋

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3082-A(135kW)

 

1968(昭和43)年に登場した、南大阪線で最大勢力を誇る車両で、全部で99両が製造された。新ラビットカーと呼ばれた6000系の通風装置をラインデリアとしたもので、車体デザイン・形状、足回りなど多くの点は6000系に準ずる。製造途中で床下機器の配置が入れ替わっており、初期車と後期車では主抵抗器・制御装置やCPの位置が異なる。主電動機は近鉄標準の三菱製で、同社製に多い甲高いモーター音が特徴。同時期に製造された奈良線用車両と似た音ではあるが、起動時の唸りがやや異なる。

 

6400系列

走行音(初期車・全区間)(40.4MB*)←古市駅での併結シーンも収録

収録区間:長野・南大阪線 急行 富田林→大阪阿部野橋

走行音(後期車・全区間)(121MB*)

収録区間:南大阪・吉野線 急行 大阪阿部野橋→吉野

制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO)

主電動機:MB-5020-A(155kW)

 

1986(昭和61)年に登場した、南大阪線系統用の車両。2両編成で、南大阪線初のVVVF車として登場した。車体形状は1年後に登場する大阪・奈良線用VVVF車各形式と同形状で、裾絞りが特徴。仕様変更等により系列内で細かな形式区分がなされている。全国的に見てもVVVF車としてはかなり早期の登場であり、当初は1420系のようにかなり変調が多いタイプの音を立てていたものと思われるが、後年のソフト変更により変調回数はかなり少なく、非同期が長くなった。他社ではあまり聞かないタイプの音である。初期車と後期車では台車が近鉄伝統のシュリーレン台車からボルスタレス台車へ変更になった関係もあって走行音が異なる。

 

6600系

走行音(全区間)(40.8MB*)←古市駅での併結シーンも収録

収録区間:長野・南大阪線 急行 富田林→大阪阿部野橋

制御方式:界磁チョッパ制御

主電動機:MB-3287AC(150kW)

 

1983(昭和58)年に登場した、南大阪線系統唯一の界磁チョッパ制御車。登場後3年でVVVF制御の6400系が登場し、増備もそちらに移行したため、2両編成4本のみの在籍。車体形状は大阪・名古屋線系の界磁チョッパ車と共通。狭軌のため、足回りは独自のものとなっている。走行音は、近鉄他路線の界磁チョッパ車とは大きく異なっている。

 

7000系

走行音(三菱)(全区間)(72.1MB*)

収録区間:地下鉄中央線・けいはんな線 コスモスクエア→学研奈良登美ヶ丘

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱GTO初期)

走行音(日立)(全区間)(71.6MB*)

収録区間:地下鉄中央線・けいはんな線 コスモスクエア→学研奈良登美ヶ丘

制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO初期)

主電動機:MB-5011-A(140kW)

 

1986(昭和61)年、当時の近鉄東大阪線開業とともに同線に導入された車両。乗り入れ先の市営地下鉄中央線の20系と同時期の製造であり、制御方式は同系と同じくVVVFインバータ制御が採用された。乗り入れ先の規格に合わせ車体長19m、車体幅2900mmとなっているが、裾部までこの車体幅だと検査等で大阪線などを回送運転される際に建築限界を支障する可能性があるため、地下鉄車両と異なり大きく裾が絞られている。車体デザインは他線の車両とは大きく異なるものとなっており、同じデザインが増備車の7020系にも引き継がれている。足回りは、前述の通りVVVF制御が採用されており、末尾の番号が奇数の車両には三菱製、偶数の車両には日立製の制御装置が採用されている。主電動機は全車三菱製。走行音は、日立製のほうはごく普通の初期VVVF車の音だが、三菱製の方は2回目の変調が甲高く長く伸びる変わった音。登場当初はもっと普通の音だったが、けいはんな線開業に合わせたソフト変更でこの音になった模様。

 

7020系

走行音(全区間)(75.6MB*)

収録区間:地下鉄中央線・けいはんな線 コスモスクエア→学研奈良登美ヶ丘

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱2レベルIGBT)

主電動機:MB-5104-A(145kW)

 

2006(平成18)年のけいはんな線生駒~学研奈良登美ヶ丘間開業に伴う所要編成数増に伴い、4編成が製造された。外観など主要な部分は共通で運用される7000系と仕様が合わせられているが、車内の一部などに一般路線車「シリーズ21」の仕様を取り入れている。足回りは7000系とは異なっており、制御装置はIGBT素子によるものになっており、主電動機は5kW増強されている。制御装置は全車三菱製で、三菱IGBTらしい「ヒュー」という感じのかすれたような非同期音が特徴となっている。

 

8400系

走行音(制御器換装車・全区間)(52.6MB*)

収録区間:奈良・難波線 準急 大和西大寺→大阪難波

走行音(制御器換装車・田原本線全区間)(26.1MB*)

収録区間:田原本線 西田原本→新王寺

制御方式:界磁位相制御

主電動機:MB-3064-AC(145kW)

 

1969(昭和44)年に登場した、8000系の増備車に当たる奈良・京都線系統用車両。奈良線昇圧直前に登場し、8000系を長編成化用に改良した。車体は8000系と共通で、機器類もMG・CPを除けば8000系とだいたい同じ。2・3・4両編成が存在し、3・4両編成に関しては制御器の換装や電動車の移設を行って制御方式が界磁位相制御に変更されている。3両編成に関してはワンマン運転対応改造が行われ、田原本線をメインに活躍する。走行音は起動時の唸りといい、中速域以降の甲高い音といい、大変味のある音。

 

8600系

走行音(制御器未換装・全区間)(84.8MB*)

収録区間:難波・奈良・橿原・天理線 準急→急行 大阪難波→天理

 (大和西大寺まで準急西大寺行として運転、西大寺で急行天理行に種別変更)

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3064-AC3(145kW)

 

1973(昭和48)年に登場した、8400系の増備車に当たる車両。登場時から冷房装置を取り付けたことが同系との相違点。車体形状は8400系と似ているが、冷房取り付けの関係で屋根形状が変更され、方向幕は当初からの装備となっている。8400系同様界磁位相制御に改造された車両も存在するが、4編成に留まっている。走行音は、8400系と同系列の主電動機ながら同系とは異なっている。起動時の唸りは同系に似ているが、中速域以降の音が低い唸りとなっている。

 

9000系

走行音(全区間)(27.3MB★)

収録区間:名古屋線 名古屋→富吉

制御方式:界磁チョッパ制御

主電動機:MB-3277-AC(160kW)

 

1983(昭和58)年に奈良・京都線向けとして登場した界磁チョッパ車で、2両×8編成が製造されたが、現在は全編成が名古屋線に転属している。下の9200系とは端子電圧の関係でモーターが異なるが、音は似たような感じである。三菱モーターらしく甲高い唸りが特徴的である。

 

9200系

走行音(全区間)(74.8MB*)

収録区間:大阪線 大阪上本町→五位堂

制御方式:界磁チョッパ制御

主電動機:MB-3270-A(160kW)

 

1983(昭和58)年に奈良・京都線系統向けとして登場した界磁チョッパ車。4編成が製造されたが、うち3編成は方向転換の上大阪線に転属となった。トイレが無いため、大阪線での運用は青山町以西に限られている。当初は3両編成を組んでいたが、3両編成の需要が減ったため1991(平成3)年に中間付随車を挿入し4両編成化された。走行音は、界磁チョッパ車らしからぬおとなしく甲高いモーター音である。高速域の音はかなり静か。

 

9820系

走行音(三菱・全区間)(54.4MB*)

収録区間:難波・奈良線 快速急行 大阪難波→近鉄奈良

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱2レベルIGBT)

主電動機:MB-5085-A(185kW)

 

2001(平成13)年に登場した、「シリーズ21」の一員。6両編成を組み、車内はオールロングシート。2両編成版は9020系である。全編成が奈良線系統で活躍し、阪神直通運用もこなすため京都・橿原線に入線することは殆ど無い。制御装置は日立・三菱の2社製のものを搭載してり、同一系列内で混在している。走行音は、日立製の方は同社製のIGBT素子使用の制御装置搭載車としては一般的な音なのに対し、三菱製の方は1世代以上前のGTO素子使用のインバーターを思わせる非同期音が特徴。

 

12200系

走行音(全区間)(137MB*)

収録区間:鳥羽・山田・名古屋線 特急 鳥羽→名古屋

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3127-A(180kW)

 

1969(昭和44)年に登場した、12000系「スナックカー」の改良版。12000系同様、本系列も初期車は飲食物を提供できるスペース「スナックコーナー」を設置して登場したが、営業の不振に伴い増備途中で設置しない設計に変更。設置車も営業停止・撤去された。近鉄特急車中最大両数を誇り、後継者が増備された現在でも未だその座を譲っていない。足回りは12000系のものを概ね踏襲しており、30000系など以降の特急車にも受け継がれている。走行音は、特急車らしい重厚な唸りが特徴。起動時には良く唸るが、高速域のモーター音はそれほど大きくない。

 

16000系

走行音(全区間)(112MB*)

収録区間:吉野・南大阪線 特急 吉野→大阪阿部野橋

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3082-A(135kW)

 

1965(昭和40)年に登場した南大阪線系統としては初の特急車。1977年まで細々と増備が続けられ、現在でも南大阪線系統の特急では主力車として活躍している。車体形状は登場当時の大阪線系統などの特急用車両がベースとなってはいるが、建築限界の関係から独自のものとなっている。前面・側面とも行先を表示する方向幕が無く、これは近鉄では団体専用車両を除くと本形式が唯一となっている。足回りは本系列と同時期に増備が進められていた6000系列と共通の部品が多用されている。主電動機・歯車比も同系列と同じで、走行音も立てている音そのものは同じである。ただし、車体構造の違いから、本系列のほうが音が篭って聞こえる。牟岐海岸鉄道にて、この収録と同一車番、同一区間、同一収録位置の走行音が公開されていますので、そちらもあわせてお聞きください。

 

16200系

走行音(全区間)(118MB★)

収録区間:吉野・南大阪線 特急「青の交響曲」 大阪阿部野橋→吉野

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3082-A(135kW)

 

2016(平成28)年に登場した南大阪・吉野線を走る観光特急「青の交響曲」用の車両。6200系からの改造車で、3両編成を組み、両先頭車に当たる1,3号車は客室、中間車の2号車はフリースペースのラウンジ車両とされた。2号車には販売用のカウンターが設置され、地元の素材を使用したスイーツや酒類、ドリンク類を販売している。車体及び車内は大改造されたが、床下機器は改造前の機器構成のままで、走行音も改造前と同じ甲高いモーター音が聴ける。ただし、デッキが設置されるなど客室構造が改造前と大幅に変わっており、床にカーペットが敷かれていることもあり改造前と比べると篭ったような響きとなっている。

 

16400系

走行音(全区間)(105MB*)

収録区間:南大阪・吉野線 特急 大阪阿部野橋→吉野

制御方式:VVVFインバータ制御(日立3レベルIGBT)

主電動機:MB-5071-A(160kW)

 

1996(平成8)年に登場した南大阪・吉野線用の特急車。22000系の狭軌バージョンと言える。車体形状・車内設備など基本的な仕様は22000系に準じている。足回りは、吉野特急は2両編成での運用があること、求められる車両性能が異なることから独自の仕様となっている。制御装置は同系とは異なり日立製が採用され、近鉄としては初めてIGBT素子を採用したものとなった。主電動機や歯車比も異なっている。歯車比は一般型と同じ6.31となっている。走行音はE653系や東武30000系と同じ系統の非同期音と、低速域で良く唸るモーター音が特徴。

 

16600系

走行音(全区間)(105MB*)

収録区間:吉野・南大阪線 特急 吉野→大阪阿部野橋

制御方式:VVVFインバータ制御(日立2レベルIGBT)

主電動機:MB-5137-A(185kW)

 

2010(平成22)年に登場した南大阪・吉野線用特急車。22600系の狭軌バージョンと言える。車体形状・車内設備など基本的な仕様は22600系に準じるが、車内レイアウトは異なっている。足回りは、吉野特急は2両編成での運用があること、求められる車両性能が異なることから独自の仕様となっている。制御装置は同系とは異なり日立製が採用され、主電動機や歯車比も異なっている。歯車比はシリーズ21や16400系と同じ6.31となっている。走行音はシリーズ21(日立製制御装置)にかなり似た音だが、よく聞くと非同期音が異なっている。スペクトラム拡散がかかっているせいか、16600系の方がかすれたような音になっている。

 

21000系

走行音(全区間)(名阪特急)(172MB*)

収録区間:名古屋・大阪・難波線 特急アーバンライナー 名古屋→大阪難波

走行音(全区間)(阪奈特急)(50.9MB*)

収録区間:奈良・難波線 特急 近鉄奈良→大阪難波

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3302-A(125kW)

 

1988(昭和63)年に登場した、名阪特急用車両。同特急を中心に活躍するが、朝夕は間合い運用で奈良線にも乗り入れる。本系列は新幹線の影響により落ち込んでいた名阪特急の需要を取り戻すべく、旧来増備されていた汎用特急用車両のコンセプトにとらわれずに製造され、大幅に異なる内外装となっている。足回りも見直しが行われ、電動車・付随車比1:1を基本とする構成から全電動車構成へと基本構成が大幅に変更となっている。制御方式は通勤車で登場当時普及の進んでいたVVVF制御の採用をやめ、信頼性の高い抵抗制御となっている。走行音は、モーター音がかなり小さく、どの車両に乗ってもかすかに甲高い音が聞こえる程度である。

 

22000系

走行音その1(全区間)(133MB*)

収録区間:名古屋・山田・鳥羽線 特急 名古屋→鳥羽

走行音その2(全区間)(80.9MB*)

収録区間:京都・橿原線 特急 橿原神宮前→京都

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱GTO後期)

主電動機:MB-5040-A(135kW)

 

1992(平成4)年に登場した汎用特急車。吉野特急以外の特急で活躍し、主に停車駅の多い乙特急として運用されることが多い。「ACE」の愛称が付けられている。車内外、足回りともにそれまでの汎用特急車と比べると大幅なモデルチェンジが行われており、近鉄特急としては初めてVVVFインバータ制御を採用した。制御装置・主電動機ともに三菱製で、変調音は都営6300形などに見られる低い非同期音が特徴のタイプ。歯車比が低いこともあり、全体的に重々しい音になっている。

 

22600系

走行音(全区間その1)(47.5MB*)

収録区間:鳥羽・山田線 特急 鳥羽→伊勢中川

走行音(全区間その2)(112MB*)←途中で猪と接触

収録区間:大阪線 特急 伊勢中川→上本町

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱2レベルIGBT)

主電動機:MB-5097-B(230kW)

 

2009(平成21)年に登場した汎用特急車。22000系のモデルチェンジ版の位置づけで、「Ace」の愛称が付けられている。吉野特急を除く特急で活躍する。車体外観や塗装は22000系をベースとし、より丸みが強く、窓が大きくなっている。内装や足回りは「アーバンライナーnext」の21020系がベースとなっており、共通部品も随所に多用されている。座席の背面テーブルや各席の電源用コンセントは近鉄特急として初めて装備した。制御装置・主電動機は三菱製で、21020系に搭載されているものに準ずる。走行音も同系に準じており、ヒュルヒュル系の音からいきなりGTO素子採用のVVVF車のような非同期音になる、起動時の音の変化がかなり独特の音。他社の車両に類例無し。初期製造車の一部に阪神直通対応改造が行われ、同時に制御装置のソフト変更が行われたため、非同期音が変化している。

 

26000系

走行音(全区間)(112MB*)

収録区間:吉野・南大阪線 特急 吉野→大阪阿部野橋

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3308-A(95kW)

 

1989(平成元)年に登場した南大阪・吉野線用特急車。「さくらライナー」の愛称を持つ。設計コンセプトは21000系「アーバンライナー」のそれを踏襲しており、前面展望を可能とする大型窓の前面形状、全電動車とする機器構成が特徴。登場当時一般型車両で導入の進んでいたVVVFインバータ制御の採用をやめ、信頼性の高い抵抗制御を採用したことも21000系同様である。2011(平成23)年に大規模なリニューアル工事が行われ、外観・内装ともに登場時とは大幅に仕様が変更されているが、足回りに関しては変更はない。主電動機出力は標準軌用車ほど大出力が求められないため、小出力となっている。歯車比は一般型と同じだったこれまでの吉野特急車とは異なり、標準軌用車と同様の3.81と低く取られている。そのためか、モーター音はかなり小さい。

 

30000系

走行音(全区間)(138MB★)

収録区間:鳥羽・山田・名古屋線 特急 鳥羽→名古屋

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3127-A(180kW)

 

1978(昭和53)年に2代目ビスタカー、10100系の老朽取替えのために登場した車両で、3代目ビスタカーにあたる。中間車はビスタカーの特徴とも言える2階建て車両となっており、本形式の大きな特徴となっている。先頭車は平屋の電動車で、4両編成を組む。2階建て車両は2階部分を車両全長に渡るものとして、2階席の席数を増やした。1階部分はコンパートメントのような座席配置となっていて、「グループ専用席」となっている。足回りは12200系などで実績を積んだものを採用している。したがって、走行音もこれらの系列と同じである。


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