鉄遊館

5000系列

鉄道線ではかなり珍しくなった吊り掛け駆動車で、7800系の足回りと8000系に準じた車体を組み合わせた車体更新車である。まずは5050・5070系の試作車的な存在ともいえる5000系(現在は全車引退)が1979(昭和54)年に登場した。しかしこの5000系は非冷房であったことから少数のみの製造にとどまり、1980(昭和55)年には2・4両固定の5050系が、1984(昭和59)年には6両固定の5070系(2004年10月18日引退)が登場した。5000系との大きな変更点は、ブレーキ装置の台車ブレーキ方式・HSC化、M車位置の変更などである。5050系は北部の支線運用を中心に活躍しているが、限定運用で伊勢崎・日光線などの本線系でも走っている。また5070系は野田線で走っていたが、引退直前には臨時列車で伊勢崎・日光・鬼怒川線に乗り入れることもあった。

 

・5000系列データ

制御方式:抵抗制御

駆動方式:吊掛駆動

主電動機:TDK-544又はHS-269(どちらも出力142kw。各電動車にそれぞれ2台ずつ搭載。)

歯車比:4.13

制御装置:MMC-H-10E(5000・5050系),ES-567(5070系)

 

モハ5251走行音(1.64MB)

収録区間:桐生線 三枚橋→治良門橋

2006年3月のダイヤ改正までは原則として全列車が5050系で運行されていた桐生線での収録。桐生線は支線の1つだが、特急列車も数多く入線することもあり、区間によっては線形も良く、ロングレールで結構飛ばすところもある。この区間もその1つで、おそらく80km/hは出ていると思う。

 

モハ5253走行音(1.48MB)

収録区間:伊勢崎線 韮川→野州山辺

数少ない伊勢崎線での5050系の運用だった302列車での収録。たぶん80km/hくらいは出てるでしょう。台車の状態が悪いのか、揺れがすごかった。ユッサユッサという音からもその乗り心地が想像出来ると思う。5050系は起動時の唸りがストレート。5000系も5050系と制御装置が同じなので、恐らく同じ音だったと思われる。5070系は少し違った音。

 

モハ5261走行音(2.06MB)

収録区間:日光線 家中→東武金崎

2006年3月のダイヤ改正まで存在していた、こちらも数少ない日光線での運用の931列車での収録。新栃木の車は館林の車に比べてフラットが多く、この車両も例外ではない。さすがに駅間の長いだけあって、かなり飛ばしている。この車両は種車の関係で数少ない日立製の台車を装備しているが、音に大差は無いようだ。

 

モハ5353走行音(その1)(1.59MB)

収録区間:伊勢崎線 県→多々良

1つ上の走行音と同じ列車の隣りの車両の走行音。速度はやはり80km/hは出ているとは思うが、ずっと惰性で引っ張っているため、多々良到着時にはだいぶ速度が落ちている。

 

モハ5353走行音(その2)(1.54MB)

収録区間:伊勢崎線 韮川→野州山辺

これも伊勢崎線302列車での収録だが、館林地区から5050系が撤退する直前の収録である。1年前は上の2本の走行音のように高速走行時にユッサユッサと激しく揺れたが、今回はそこまでは揺れなかった。速度は同じくらい出ていると思うのだが・・・。

 

モハ5353走行音(その3)(2.03MB)

収録区間:伊勢崎線 多々良→館林

1つ上の走行音の続き。この区間は302列車最後の区間で、かつ302列車で最も速度を出す区間である。この収録でも90km/h位までは上がっていると思う。

 

モハ5280走行音(1.45MB)

収録区間:野田線 塚田→馬込沢

野田線に最後まで残っていた3編成のうち最も大きな音を立てていた車両での収録。5070系は5050系と異なり起動時に派手に唸るのが特徴。中~高速域の音も含めて5050系よりも大きな音をたてていて、音鉄ファンの間ではかなり人気が高かった。引退直前には5070系使用のツアーが数多く設定され、本線系各線区を走行した。

 

モハ5281走行音その1(1.12MB)

収録区間:野田線 初石→江戸川台

野田線から5070系が引退する直前の2004年9月下旬頃の収録。この車両はモーターの音が小さめで、なぜかよく線路からの雑音をよく拾っていた。

 

モハ5281走行音その2(1.64MB)

収録区間:野田線 南桜井→藤の牛島

1つ上の走行音とは別の区間を切り出したもの。1つ上の走行音とは同じ列車での収録。

 

モハ5282大空転音(636KB)

収録区間:野田線 船橋発車時

雨が降っていた時の収録。元々吊掛車は空転に弱いと言われるが、5000系列も例外ではない。特にこの時は3回も立て続けに空転していた。かなり豪快な音である。乗り心地も最悪だったような・・・。

 

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太田駅にて 太田駅にて。かつてはこんな並びが当たり前のように見られた。
新栃木駅にて 新栃木駅に佇む。この後日光線運用へ。外観は8000系未修繕車と瓜二つだが、台車の形状に注目である。
車内 車内の様子。8000系未修繕車に準ずる。同車も消滅したため、もうこの車内は見られなくなってしまった。
運転台 運転台。基本的には8000系原型前面車に準ずるが、マスコンハンドルが同車とは大きく異なる形状のものである。

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