JR北海道-721系
1988(昭和63)年に、札幌近郊の区間の乗客増に対処するべく登場した車両。2003年まで増備が続けられた。片側3扉で、クロスシート部分は転換クロスシートという事項と、前面形状は全車共通だが、制御方式や側窓の配置、内装は増備時期によって異なり、バリエーションに富んでいる。
・走行音(0番台)(デッキ・全区間)(55.7MB★)
収録区間:函館本線 滝川→岩見沢
・走行音(0番台)(客室・長区間)(62.6MB*)
収録区間:函館本線 札幌→岩見沢
制御方式:サイリスタ位相制御
主電動機:N-MT721(150kW)
最初期に登場した車両が0番台である。最高速度120km/hで、全車3両編成を組み、札幌近郊の普通や「エアポート」を除く快速で活躍する。制御方式は当時の交流電車では一般的だったサイリスタ位相制御。主電動機は150kWのN-MT721となっているが、本州以南のMT61と同じものである。歯車比は711系と同じ4.82となっている。走行音は歯車比が同じで主電動機が同系列の251系や253系に良く似ている。内扇形相当の音で、高速走行でもモーターの唸りは静か。
・走行音(3000番台)(デッキ)(4.00MB)
収録区間:函館本線 上幌向→幌向
制御方式:サイリスタ位相制御
主電動機:N-MT721(150kW)
0番台を130km/h運転対応としたのが本番台である。元々0番台として登場したため、同番台との差違は最高速度以外はほぼ無い。3両編成の他に6両編成も存在し、その編成は快速「エアポート」を中心に活躍している。走行音は0番台と全く同じ。登場後20年以上が経過したため、0番台と共に電力・保守コストの低減や車両の延命を図る目的で制御系の更新が進められており、この音を立てる車両は年々減少している。
・走行音(制御系更新車)(デッキ・全区間)(45.6MB★)
収録区間:函館本線 江別→札幌
制御方式:VVVFインバータ制御(日立2レベルIGBT)
0・3000番台は登場後20年以上が経過したため、電力・保守コストの低減や車両の延命を図る目的で制御系の更新が進められている。更新後はVVVFインバータ制御となり、主電動機も換装されている。制御装置は日立製。走行音は789系1000番台に似た音となっている。中速域のモーター音は4000番台以上に小さく、ほとんど聞こえない。
・走行音(4000番台・三菱)(デッキ・全区間)(53.5MB★)
収録区間:函館本線 快速「エアポート」 札幌→新千歳空港
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱GTO)
主電動機:N-MT785A(215kW)
0番台の増備に当たり、制御方式をVVVFインバータ制御としたのが本番台である。元々は3両編成を組み、1000番台を名乗っていたが、編成組み替えにより6両編成化され、改番された。制御装置は三菱製と東芝製の2種類が存在し、両者で音が異なる。三菱製は、209系や701系のような変調音が特徴だが、酷寒地仕様の車体と雪切室の関係か走行音はかなり小さく、起動時の変調音はデッキですら耳を凝らして聞かないと聞こえないレベル。
・走行音(4000番台・東芝)(デッキ)(6.80MB)
収録区間:千歳線 快速「エアポート」 恵庭→北広島
制御方式:VVVFインバータ制御(東芝GTO)
主電動機:N-MT785A(215kW)
4000番台のうち、東芝製はこの音である。非同期音の高さは東芝GTO車としては標準的だが、その次の変調の音がちょっと独特。歯車比が低いせいか、全体的に重みのある音である。
・走行音(5000番台)(4.80MB)
収録区間:千歳線 快速「エアポート」 千歳→恵庭
制御方式:VVVFインバータ制御(日立2レベルIGBT)
主電動機:N-MT731(230kW)
2003(平成15)年の編成組み替えに伴い登場した、最後期に増備された車両が本番台に区分され、中間車のみの存在である。本番台は従来車から大幅な設計変更が行われており、uシート車以外は戸袋窓とデッキの仕切りが廃止、制御装置も変更となっている。制御装置はIGBT素子を採用した日立製のものとなっており、主電動機も731系と共通のものとなって出力増強が図られている。デッキ廃止に伴い、防寒対策としてドア上にエアカーテンが設置されている。座席配置は全席クロスシートからセミクロスシートとなった。走行音は日立IGBTらしい、「キーン」という甲高い非同期音が特徴。