JR西日本-223系
1994(平成6)年に0番台が登場し、以来15年にわたり増備が続けられた車両。アーバンネットワーク各線で活躍しており、JR西日本を代表する車両であると言える。全番台クロスシート主体の座席配置で、客用扉が片側3箇所となっていることが共通点。番台区分は、阪和線の快速系統を中心に活躍する1-2列シート配置が特徴の0・2500番台、本線系統の新快速・快速を中心に活躍する1000・2000番台、快速「マリンライナー」で活躍する5000番台、2000番台の性能を221系に合わせて併結可能とした6000番台、そのワンマン運転対応車で但馬地区で活躍する5500番台に分けられる。以下、走行音に関する点を解説する。
・1000番台(三菱)走行音(全区間その1)(49.3MB*)
収録区間:京都線(東海道本線)(快速) 大阪→京都
・1000番台(三菱)走行音(全区間その2)(93.6MB*)
収録区間:琵琶湖線(東海道本線) 京都→米原
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱3レベルIGBT)
主電動機:WMT102A(220kW)
1000番台のうち、三菱製の制御装置を搭載する車両全車がこのタイプに該当。非同期音は東京メトロ02系(三菱)や同9000系(三菱)に似ていて、この頃の三菱IGBTとしては標準的な音である。
・1000番台(東芝・1次車)走行音(2.06MB)
収録区間:琵琶湖線(東海道本線)(新快速) 守山→草津
制御方式:VVVFインバータ制御(東芝3レベルIGBT)
主電動機:WMT102A(220kW)
1000番台1次車で東芝製の制御装置を搭載する車両がこのタイプに該当。 非同期音が3 段階にはっきりと分かれて聞こえるのが特徴で、初期の東芝IGBTらしい音であるといえる。1000番台では惰性走行時の「ゴロゴロ」音低減策として一定の速度域においては惰性走行時に弱くブレーキを掛ける制御を行っていて、この収録でもそのためなのか加速終了直後しか「ゴロゴロ」いっていない。
・1000番台(東芝・2次車)走行音(2.04MB)
収録区間:京都線(東海道線) 山崎→長岡京
制御方式:VVVFインバータ制御(東芝3レベルIGBT)
主電動機:WMT102A(220kW)
1000番台2次車で東芝製の制御装置を搭載する車両がこのタイプに該当。非同期音が甲高い音となっているのが特徴である。2000番台(東芝)も、1次車は当初このタイプの音を立てていたが、後にソフト変更されて音が変わってしまった。
・1000番台(日立・2次車)走行音(1.24MB)
収録区間:琵琶湖線(北陸本線)(新快速) 坂田→田村
制御方式:VVVFインバータ制御(日立3レベルIGBT)
主電動機:WMT102A(220kW)
1000番台2次車で日立製の制御装置を搭載する車両がこのタイプに該当。該当車両はわずか3両しかなく、滅多に来ない。東武30000系やE653系などと同じ変調パターンの音を立てるが、非同期の終わりの音が上がっていく部分がはっきりと聞こえないのが特徴。
・2000番台(三菱・1~3次車)走行音(全区間)(84.4MB*)
収録区間:湖西線 近江今津→京都
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱3レベルIGBT)
主電動機:WMT102B(220kW)
2000番台3次車まで・2500番台1次車で三菱製の制御装置を搭載している車両と5000番台がこのタイプに該当。ヒュルルルル・・・と動き出すとすぐに上がっていく非同期音が特徴。三菱3レベルIGBTとしては最も後期のタイプの音である。2000番台以降の車両は純電気ブレーキ装備のため、停止寸前まで非同期音が聞こえる。
・2000番台(三菱・5次車以降)走行音その1(2.13MB)
収録区間:琵琶湖線(東海道本線) 安土→能登川
・2000番台(三菱・5次車以降)走行音その2(2.33MB)←1ノッチ起動?
収録区間:琵琶湖線(東海道本線) 安土→能登川
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱3レベルIGBT)
主電動機:WMT102C(230kW)
2000番台は4次車以降の車両については床材の変更と継手の改良と主電動機のパワーアップが行われた。このため走行音にも変化があり、耳障りな惰性走行時の「ゴロゴロ」音はほとんど聞こえなくなった。非同期音は変わっていない。また、5次車以降の車両ではドアチャイムの音も低くなっている。2500番台2次車以降と5500番台もこのタイプに該当する。
・2000番台(東芝・1~3次車)走行音(1.58MB)
収録区間:琵琶湖線(東海道本線) 草津→南草津
制御方式:VVVFインバータ制御(東芝3レベルIGBT)
主電動機:WMT102B(220kW)
2000番台3次車まで・2500番台1次車で東芝製の制御装置を搭載している車両がこのタイプに該当。「シューッ」とかすかに聞こえるとても聞こえづらい非同期音が特徴。1次車は当初は1000番台(東芝・2次車)と同じ音で登場したが、純電気ブレーキ搭載改造にともないこのタイプの音に変わってしまった。JR四国の5000系も全く同じ音を立てる。
・2000番台(東芝・5次車以降)走行音(2.37MB)
収録区間:琵琶湖線(東海道本線) 能登川→安土
制御方式:VVVFインバータ制御(東芝3レベルIGBT)
主電動機:WMT102C(230kW)
2000番台(三菱)の項で解説した通り、東芝製の制御装置を搭載する車両に関しても4次車以降では惰性走行時の音が静かになり、5次車以降の車両ではドアチャイムの音が低くなっている。2500番台2次車以降と5500番台もこのタイプに該当。
・6000番台(宮原所属車・東芝)走行音(長区間)(77.0MB*)
収録区間:福知山線(丹波路快速) 福知山→篠山口
制御方式:VVVFインバータ制御(東芝3レベルIGBT)
主電動機:WMT102C(230kW)
網干総合車両所宮原支所所属の車両は、2000番台5~6次車として導入されたが、営業運転開始直前になって性能を221系相当に落とされた上で、6000番台に改番された。2000番台とは性能以外にも、一部編成がJR東西線の走行に対応するためにダブルパンタとなっている相違点がある。走行音は、2000番台とほぼ変わらない。
・2000番台(日立・1~3次車)走行音(全区間)(その1)(58.7MB*)
収録区間:湖西線 近江舞子→京都
・2000番台(日立・1~3次車)走行音(全区間)(その2)(66.9MB★)
収録区間:草津線 草津→柘植
制御方式:VVVFインバータ制御(日立3レベルIGBT)
主電動機:WMT102B(220kW)
2000番台3次車まで・2500番台1次車で日立製の制御装置の車両がこのタイプに該当。走行音は、1000番台(日立・2次車)に似た感じの音だが、E653系や東武30000系と同じように非同期の終わりの音が上がっていく部分がはっきりと聞こえるようになった。
・2500番台(日立・3次車)走行音(全区間)(85.8MB*)
収録区間:紀勢本線 和歌山→御坊
制御方式:VVVFインバータ制御(日立3レベルIGBT)
主電動機:WMT102C(230kW)
2000番台(三菱)の項で解説した通り、日立製の制御装置を搭載する車両に関しても2000番台4次車以降では惰性走行時の音が静かになり、5次車以降の車両ではドアチャイムの音が低くなっている。2500番台2次車以降と5500番台もこのタイプに該当。
・5000番台走行音(全区間)(81.6MB★)
収録区間:瀬戸大橋線・予讃線 快速「マリンライナー」67号 岡山→高松
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱3レベルIGBT)
主電動機:WMT102B(230kW)
岡山と高松を結ぶ快速「マリンライナー」専属で活躍するのがこの5000番台。2両編成を組み、併結時に編成間の通り抜けが出来るよう前面貫通扉には幌が取り付けられている。眺望を遮らないよう側窓は1段下降式となっている。足回りは同時期に製造されていた2000番台(三菱)と同じで、走行音も一緒。なお、全編成が三菱製の制御装置を積んでいる。