熊本市交通局
1080形
・走行音(3.02MB)
収録区間:市立体育館前→健軍校前
制御方式:抵抗制御(吊り掛け駆動)
主電動機:SS-50(38kW)
熊本市電では2番目に古い車両。1954(昭和29)年製造で、7両が製造されたが、現在2両のみが在籍する。このうち1081号はおそらく日本で最後と思われる新木南車両製。この形式以前に登場した車両とは異なり登場時から前中扉で、この車両の扉配置は以降の熊本市電の標準となっていく。元々180形を名乗っていたが、ワンマン化を機に改番された。冷房化も行われているが、窓枠が木枠であり、車内も床などに木を多用していて、いかにも古い車両といった感じ。走行音はごく普通の吊り掛け駆動の路面電車の音である。
1090形
・走行音(7.77MB)
収録区間:水前寺駅前通→健軍町
制御方式:抵抗制御(吊り掛け駆動)
主電動機:SS-50(38kW)
上の1080形の次に古い車両。元々は1955(昭和30)年登場の188形と1957(昭和32)年登場の190形を名乗っていたが、ワンマン化と共に改番された。この車両から側窓の形状が変更となり、上段Hゴム固定、下段上昇式のいわゆる「バス窓」となった。主要機器は1080形と変わりなく、走行音もほぼ同じ。
1350形
・走行音(入庫便・全区間)(37.2MB*)
収録区間:上熊本駅前→交通局前
制御方式:抵抗制御(吊り掛け駆動)
主電動機:SS-50(38kW)
1960(昭和35)年に輸送力増強のため登場した車両で、元々は350形を名乗っていた。この形式以降8200形まで新造車は一両もなく、旧型車では最も新しい車両と言える。走行音は他の旧型車と変わらない。
8800形
・走行音(4.96MB)←熊本市電では前後扉車は扱いにくいのかも
収録区間:辛島町→段山町
・走行音(レトロ調車両)(長区間)(13.3MB,容量注意)
収録区間:健軍町→通町筋
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱GTO初期)
主電動機:MB-5016-B(50kW)
1988(昭和63)年に登場した車両で、形式名もこのことに由来している。日本初のVVVF車、8200形に続いてVVVFインバータ制御を採用したが、素子は逆導通サイリスタからGTO素子となり、駆動方式も平行カルダン駆動とななど、より一般的な機器構成となっている。車体は8200・8500形とは大きく異なるものとなっており、軽快さを増している。101号以外は熊本市電唯一の前後扉車である。101号は他の8800形2両とは全く異なった外観・内装のレトロ調車両で、後に登場する9200形と同時期に製造され、同車をレトロ化したような感じになっているが、8800形に編入されている。本形式の登場時、VVVF制御車はようやく各社で量産がはじまってきたという頃であり、走行音は初期のVVVF車らしい変調の多い音となっている。
9200形
・走行音(6.53MB)
収録区間:健軍町→市立体育館前
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱GTO初期)
主電動機:MB-5016-B(50kW)
1992(平成4)年に登場した車両。内外装・機器共に8800形との共通点が多い。同形では前後扉の車体となったが、本形では前中扉に戻っているほか、CPも静音タイプのものに変更となっている。101号は8800形に編入されているが、基本的な仕様は本形に準じている。走行音はCP音以外は8800形とほぼ同じとなっている。
9700形
・走行音(第1~3編成)(4.06MB)
収録区間:商業高校前→健軍町
制御方式:VVVFインバータ制御(ADトランツIGBT)
・走行音(第4・5編成)(2.31MB)
収録区間:健軍町→健軍校前
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱2レベルIGBT)
主電動機:BAZU3650/4.5(100kW)(全車共通)
1997(平成9)年に登場した車両。日本初の超低床電車である。A車とB車の2両連接車で、全5編成が在籍している。本形列の運用は固定されており、運行時には必ず車掌が乗務する。原設計はドイツのADトランツ社(現・ボンバルディア)のものであるが、製造は日本の新潟鐵工所(現・新潟トランシス)が行っている。電装品は当時は国産化が難しく、ADトランツ社のものが多用されている。増備車の第4・5編成では制御装置が国産化(三菱製)されている。走行音は、第1~3編成は甲高く小さい非同期音が特徴。第4・5編成は0800形や岡山電気軌道9200形や、万葉線MLRV1000形と同じ音で、三菱IGBTの特徴である「ヒュルヒュル」という非同期音が目立つ音となっている。全車共通で言えることとして、電話のベルのようなブザーの音が独特。