大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)
10系
・走行音(全区間)(その1)(24.6MB*)
収録区間:御堂筋線 中津→天王寺
・走行音(全区間)(その2)(24.1MB*)
収録区間:御堂筋線 天王寺→中津
制御方式:フロン沸騰冷却式電機子チョッパ制御
主電動機:SE-617B(130kW)
1973(昭和48)年に試作車が、1979(昭和54)年に量産車が登場した、御堂筋線の主力車両。大阪市交通局初、かつ唯一の電機子チョッパ制御車。試作車と量産車で前面形状が大幅に異なっていたが、試作車の先頭車は既に廃車となっており見ることが出来ない。1989(平成元)年までの長期に渡り増備が続けられ、後期車は冷房装置の薄型化など20系の設計が反映されている。全車、リニューアル工事が完了し、外観、車内とも登場時とは異なる。また、後期車に関してはVVVF制御化も行われ、10A系に形式変更となっている(車両番号は変更無し)。走行音は、30系譲りの小さく甲高く頼りない感じのモーター音と、低めのチョッパ音が特徴。
10A系
・走行音(全区間)(69.6MB*)
収録区間:北大阪急行・御堂筋線 千里中央→なかもず
制御方式:VVVFインバータ制御(日立2レベルIGBT)
主電動機:EFO-K60(140kW)
御堂筋線用10系車両のリニューアルにあたり、車体だけでなく足回りについてもリニューアルを行い、VVVF制御とした車両。ほとんどが冷房装置が薄型の後期車である。制御装置は20系など他の制御装置換装車とは異なる制御ソフトのもので、ヒュルヒュル系の非同期音が特徴。神戸市交1000系(IGBT)や東武50000系に近い雰囲気を持つ。歯車比は変更されていないため、モーター音は低め。
20系
・走行音(更新車・長区間その1)(16.8MB*)
収録区間:近鉄けいはんな線 生駒→長田
・走行音(更新車・長区間その2)(39.3MB*)
収録区間:中央線 長田→コスモスクエア
制御方式:VVVFインバータ制御(日立2レベルIGBT)
主電動機:SEA-309、HS-34529-02RB、MB-5012-A(3種とも140kW)
1984(昭和59)年に登場した車両で、高速鉄道用の営業運転に用いる車両としては日本で初めてのVVVF車。当初は中央線と谷町線に配備されたが、現在は中央線に全車が集結している。直通先の近鉄線内の高速化に伴い足回りの更新が行われ、制御装置の換装、抑速ブレーキ非搭載者の同ブレーキの整備、最高速度の70km/h→95km/hへの高速化が行われている。走行音は、制御装置換装車に関しては、京王9000系のように、一定音の非同期の途中で音が上がるタイプの変調音を立てる。制御装置の製造メーカーは日立・三菱の2社が存在するが、いずれも同じ音。
新20系
・走行音(未更新車・全区間)(その1)(28.4MB*)
収録区間:四つ橋線 西梅田→住之江公園
・走行音(未更新車・全区間)(その2)(32.6MB*)
収録区間:谷町線 都島→文の里
制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO初期)
・走行音(更新車・全区間)(36.8MB*)
収録区間:千日前線 野田阪神→南巽
制御方式:VVVFインバータ制御方式(日立2レベルIGBT)
主電動機:SEA-309B、HS-34529-04RB、MB-5012-A3(3種とも140kW)
1990(平成2)年に登場した車両で、大阪市交通局最大両数を誇る。第3軌条集電の5路線全線に在籍している。上述の20系の改良形ではあるが、車体は材質がステンレス製に変更され、デザインも全く別物となっているため、別系列といっても過言ではない。本系列より車両番号の桁数が5桁となっており、20系とは区別されている。投入路線によって加速度や抑速ブレーキの有無など一部の仕様が異なっているが、車体デザインの差はラインカラーの帯色のみである。2011(平成23)年より、制御装置の更新、外観・車内のリニューアルを行った車両が登場している。足回りは、制御装置が20系とは異なるものが搭載されており、三菱・日立・東芝製が存在する。いずれも日立製をベースとした設計であり、走行音も同社製初期型のインバーターでよく聞けるタイプの音である。更新後は、20系の更新車と同じ音となったが、車体構造の関係からかこちらの方がやや篭って聞こえる。また、ブレーキ緩解音が静音化されている。
30系
・走行音(全区間)(32.7MB*)
収録区間:谷町線 文の里→都島
制御方式:抵抗制御
主電動機:SE-540(120kW)
1969(昭和44)年に登場した車両で、万博輸送に対応するために大量に製造され、かつては大阪市交通局の主力車両だった。大阪の第三軌条集電の路線全てに走行実績を持つが、現役末期のころは谷町線のみの在籍となっていた。1984(昭和59)年までの長期に渡り増備が続けられ、後期車には屋根肩の形状など一部10系の設計が反映されている。登場当時は全車非冷房だったが、後期車のみ長期の仕様を見込み冷房化改造が行われた。初期車は見込み通り各線冷房化の過程で全車が廃車となり、改造が行われた後期車も30000系など新型車の投入により遂に全廃となった。車体はステンレス製とアルミ製の2種類の材質が使用され、両者で外観が大きく異なっていた。公営地下鉄の自社所有の車両としては最後の抵抗制御車で、走行音は古い地下鉄車両らしい、甲高く頼りない感じのモーター音が特徴だった。
66系(未更新車)
・走行音(GTO)(日立・全区間)(57.1MB*)
収録区間:堺筋線・阪急千里線 天下茶屋→北千里
制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO初期)
・走行音(IGBT)(東芝・全区間)(57.2MB*)
収録区間:堺筋線・阪急千里線 天下茶屋→北千里
制御方式:VVVFインバータ制御(東芝2レベルIGBT)
1990(平成2)年、非冷房車であった堺筋線開業時からの車両、60系を置き換えるために登場した車両。途中増備が一時中断していた関係で、初期車と後期車で内装や制御装置など一部仕様が異なる。新20系と同年の登場で、新20系の堺筋線版といった感じの位置づけ。制御装置は初期車はGTO素子使用の、三菱・日立・東芝製のものを、後期車はIGBT素子使用の三菱・東芝製のものを搭載している。走行音は、初期車は3社製全て同じタイプの変調音で、新20系のものを低くしたような変調音が特徴。後期車に関しては、三菱・東芝製それぞれで異なり、両社製の特徴が良く出ている。
66系(更新車)
・走行音(66605F)(全区間)(57.3MB*)
収録区間:堺筋線・阪急千里線 天下茶屋→北千里
制御方式:VVVFインバータ制御(日立2レベルIGBT)
2013(平成25)年より、66系初期車を対象に制御装置の更新、外観・車内のリニューアルを行った車両が登場した。第一陣は66605Fで、制御装置は日立製のIGBT素子使用のものに更新されている。外観・内装は30000系を意識しており、随所に同系の意匠が反映されている。走行音は、日立製ながら東芝そっくりの音。よく聞くと非同期の音は日立製制御装置採用の80系と同じような鳴り方をしている。純電気ブレーキとはなっておらず、停車時の「逆相モード」の「ブーン」という音は無い。
70系
・走行音(原型車・全区間)(42.4MB*)
収録区間:長堀鶴見緑地線 大正→門真南
制御方式:VVVFインバータ制御(GTO)
1990(平成2)年の長堀鶴見緑地線開業とともに登場した小断面車両。日本の営業運転を行う電車として初めてリニアモーター駆動を採用した。制御方式にはVVVFインバータ制御を採用している。車体はアルミ製で、白系の塗装を施されている。本系列も登場後20年以上が経過したため、新20系や66系などと同様の内容のリニューアルを施された車両が登場している。走行音は、長めで低い音の非同期音と、リニアモーター車特有の中速域以降の低い唸りが特徴的となっている。リニューアル車は80系と同じ走行音になっている。
80系
・走行音(全区間)(31.2MB*)
収録区間:今里筋線 今里→井高野
制御方式:VVVFインバータ制御(日立2レベルIGBT)
2006(平成18)年の今里筋線開業とともに登場した小断面車両。70系に続きリニアモーター駆動を採用。車内外ともにデザインは70系と比べると大幅な設計変更が加えられている。制御方式はVVVFインバータ制御で、素子にはIGBT素子を使用している。走行音は、起動時はJRE531系や789系1000番台などのような「ヒュゴゴゴ」と鳴るタイプの非同期音だが、減速時はまるでGTO素子を使用しているかのような音となっている。
30000系
・走行音(全区間)(24.3MB*)
収録区間:御堂筋線 中津→天王寺
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱2レベルIGBT)
2009(平成21)年に谷町線30系の置き換え用として登場した車両。追加で御堂筋線にも導入され、両社では車体色のほかに内装など仕様が異なっている。従来車と比べ冷房装置の薄型化や補助電源装置のSIV化、扉上のLCD画面による旅客案内の設置など、各機器の改良が図られている。制御方式はVVVFインバータ制御で、制御装置は三菱製。走行音は、小田急3000形後期車のようにやや高めの非同期音が特徴。歯車比が従来車比べると低いため、モーター音も低めの音となっている。
100A系
・走行音(全区間)(26.1MB*)
収録区間:ニュートラム 住之江公園→コスモスクエア
制御方式:可逆式サイリスタレオナード制御
1991(平成3)年に登場した新交通システム・ニュートラム用の車両。輸送力増強と先代の100系の老朽化に伴う置き換え用として登場した。先代の100系では海浜部を走行するにも関わらず車体が普通鋼製であったことから早期に老朽化が進んだ。その対策として100A系では車体がステンレス製となり、デザインも大幅に変更されている。足まわりは基本的に100系のそれを踏襲しており、地下鉄の各形式のようにVVVF制御とはなっていない。走行音は、新交通システムの直流モーター車らしい、単調なモーター音が特徴。