鉄遊館

南海電気鉄道

1000系

走行音(全区間)(73.2MB*)

収録区間:高野線(急行) 橋本→なんば

制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO後期)

主電動機:MB-5046-A(180kW)

 

1992(平成4)年に登場した車両で、南海本線と高野線の両方で運用されている唯一の形式である。車体はステンレス製だが、塗装は鋼製車のように車体全体に施されている(最終増備車を除く)。塗装は関西国際空港開業に伴う新CI戦略に伴う新しいものとされた。制御方式はVVVFインバータ制御で、制御装置は日立製。走行音は、他の同時期に登場した日立インバータ車に比べると非同期モードが短いのが特徴。WN駆動で歯車比も高いため、高速運転時には惰性走行中に盛大に「ゴロゴロ」音が鳴る。

 

2000系

走行音(全区間その1)(68.3MB*)

収録区間:高野線(急行) 橋本→なんば

走行音(全区間その2)(52.5MB*)

収録区間:高野線 橋本→極楽橋

制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO初期)

主電動機:TDK-6310-A(100kW)

 

1990(平成2)年から運用が開始された高野線山岳区間直通用車両「ズームカー」の一系列。全車が高野線用として製造されたが、山岳区間の運用の見直しの結果現在は一部車両が南海本線でも運用されている。車体は従来の「ズームカー」同様17m級で、客用扉は片側2箇所である。制御方式は南海で初めてVVVFインバータ制御を採用した。制御装置は他の多くの南海車同様日立製。走行音は、やたら変調が多く、重低音が響くインバーター音が特徴。駆動方式はTD駆動のため、1000系のように「ゴロゴロ」音は鳴らない。

 

2230系

走行音(全区間)(12.2MB*)

収録区間:高野線 汐見橋→岸里玉出

制御方式:抵抗制御

主電動機:TDK-820-E(90kW)

 

高野線大運転用として登場した22000系を支線運転用に改造した車両。ワンマン運転対応改造などが施されている。22000系は21000系の増結用車両として登場した系列で、足回りは21000系に準じるものの、両開き扉が採用され、前面に貫通扉を設置したため同系とは異なる外観となった。走行音は、元21000系の一畑電鉄3000系などと同じく起動時の甲高い唸りが特徴。

 

2300系

走行音(全区間)(20.2MB*)

収録区間:高野線 高野下→橋本

制御方式:VVVFインバータ制御(東洋2レベルIGBT)

主電動機:TDK-6312-A(100kW)

 

2005(平成17)年に登場した、高野線橋本〜極楽橋の山岳区間用車両。登場当時は一部の全線直通列車にも使用されていたが、現在は消滅し完全に山岳区間専用車となっている。2000系をベースに、2両ワンマン運転が出来る車両として各種制御系統の二重系化を図った。座席配置はセミクロスシートで、側窓を大きくし行楽利用を考慮している。制御装置は南海では少数派の東洋製。走行音は、東洋IGBTにしてはかなり短い非同期が特徴。CPは廃車発生品のC1000を流用しており、その旧型車のような音とVVVF音のギャップが面白い。

 

6000系

走行音(全区間)(その1)(51.1MB*)←2012年収録

収録区間:泉北高速線・高野線(準急) 和泉中央→なんば

走行音(全区間)(その2)(77.7MB★)←2023年収録

収録区間:高野線(急行) 難波→橋本

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3072-B(145kW)

 

1962(昭和37)年に登場した高野線用の車両。20m級車体を持つ車両としては日本で初めてステンレス車体を採用している。高野線で最も古い車両だが現在でも全車現役である。後年冷房化改造と台車の交換を伴う更新工事が施されている。客用扉は片開きで、片側4箇所となっているが、これは現在高野線ではこの形式のみである。主電動機は三菱製、制御装置は日立製で、バーニア(超多段)制御の採用でスムーズな加速を実現した。走行音は、三菱モーターらしい甲高い音。

 

6200系

走行音(VVVF改造車)(全区間)(72.1MB*)

収録区間:高野線(急行) 橋本→難波

制御方式:VVVFインバータ制御(日立2レベルIGBT)

主電動機:TDK-6313-A(200kW)

 

1974(昭和49)年に登場した高野線車両。6000系や6100系よりも角ばった車体が特徴。車体は引き続きステンレス製。足回りは制御器は前述2形式と異なる1C8M制御のものを搭載するが、主電動機は前述2形式と共通である。一部車両に2009(平成21)年より更新工事が開始され、内装の一新、足回りのVVVF制御化など大掛かりな改造が行われている。また、8200系に同様の改造を行った車両が本系列に編入されている。走行音は更新工事前は6000系や6100系と同じモーター音だったが、更新後は8000系と同じVVVF音かつ、中速域以降は音程を低くしたような音になっている。

 

6300系

走行音(全区間)(46.6MB*)

収録区間:高野線(急行) 三日市町→難波

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3072-B(145kW)

 

6000系の1970(昭和45)年以降に製造された増備車に当たる車両だが、客用扉が両開きとなり、側窓が一段下降式となるなどの変化がある。もともと6100系を名乗っていたが、台車と車体の更新を行い全車6300系に形式変更されている。電装品は6000系との共通で、走行音もドア開閉音以外は6000系と同じ。

 

7000系

走行音(2.98MB)

収録区間:南海本線(急行) 泉佐野→貝塚

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3072-B(145kW)

 

1963(昭和38)年に登場した南海本線系統で活躍する車両。南海の通勤用車両で最後に片開き扉で登場した系列である。車体は基本設計は前年に登場した高野線用6000系と同じだが、当時の南海本線は踏切が多く、事故時に修復を容易にするために車体は鋼製となった。主要機器も6000系と同じだが、台車は異なる。走行音も6000系と同じで、三菱モーターらしい甲高いモーター音が特徴である。

 

7100系

走行音(長区間)(7.20MB)←車体の軋み音が目立つ

収録区間:南海本線 岸和田→泉佐野

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3072-B(145kW)

 

1969(昭和44)年より、南海線1500V昇圧へ向け、対応改造の対象から外れる車両の置き換え用として製造された。6000系から6100系への変化と同じ変化が7000系から7100系でもあり、客用扉が両開きとなり、側窓が一段下降式となるなどしている。電装品は6000系列や7000系と共通で、モーター音も同じである。ドア開閉音は6100→6300系に準じる。

 

8000系

走行音(1.64MB)

収録区間:南海本線 尾崎→樽井

制御方式:VVVFインバータ制御(日立2レベルIGBT)

主電動機:MB-5091-A2(180kW)

 

2008(平成20)年に登場した南海最新鋭の通勤型車両。1000系の足回りをベースとしつつも、車体にはJRE231系などに使用されているメーカー標準の部品を多数採用し、製造コスト削減を図った。7000系の置き換え用として製造されているため、現段階では運用は南海本線のみである。主要機器の製造メーカーに関しては従来の南海車両と同様で、主電動機が三菱製、制御装置が日立製となっている。走行音は、日立IGBTの特徴でもある非同期の終わりの「ヒュルルル」と上がる音が鳴らないのが特徴だが、その特徴を持つ西武30000系などとも異なり非同期音そのものは「キーン」という音である。

 

10000系

走行音(全区間)(82.0MB*)

収録区間:南海本線 特急「サザン」26号 和歌山市→難波

(注) この収録は四国三郎様と一緒に行っています。

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3072-B(145kW)

 

1985(昭和60)年に、南海線の特急運用体系見直しに伴い登場した特急用車両。南海本線の特急「サザン」の座席指定車として運用される。登場当時は2両編成だったが、利用の好調により後に4両編成へ増結を実施。その際に、先頭車を改造して中間車とした編成と、新たに新造された中間車を組み込んだ編成があり、両者で大幅に形態が異なっている。足回りは運用時の併結相手の7000・7100系に準じており、一部の機器は本系列によって置き換えられた1000系から流用されている。走行音も7000・7100系に準じた音であり、甲高い音が特徴である。

 

12000系

走行音(全区間)(82.6MB*)

収録区間:南海本線 特急「サザン」44号 和歌山市→難波

制御方式:VVVFインバータ制御(日立2レベルIGBT)

主電動機:MB-5091-A2(180kW)

 

2011(平成23)年に登場した、南海最新の特急用車両。南海線の特急「サザン」座席指定車として運用され、「サザン・プレミアム」の愛称が付けられている。全車自由席車特急への指定席車連結と、老朽化した10000系の置き換え用として登場した。本系列登場以降は、南海の全ての特急に指定席車が連結されている。その際、自由席車は常に8000系となっている。車体はステンレス製であるが、これは南海の特急車としては初のことである。足回りは8000系と共通となっており、走行音も全く同じ。

 

30000系

走行音(全区間)(111MB*)

収録区間:高野線 特急「こうや」14号 極楽橋→難波

制御方式:抵抗制御

主電動機:MB-3072-B7(145kW)

 

1983(昭和58)年に登場した高野線用特急型車両。先代の20000系の置き換えと「こうや」の通年運行を実現するべく登場した。4両編成2本の陣容で、朝夕には「りんかん」として2編成併結で運用されることもある。山岳区間へも乗り入れるため全電動車構成となっている。主電動機は通勤車の6000系や7000系でも採用された実績あるものが搭載されており、走行音もそれらに準じた音となっているが、車体構造の問題からか聞こえてくる音は非常に小さい。

 

50000系

走行音(全区間)(58.1MB*)

収録区間:空港線・南海本線 特急「ラピートβ」42号 関西空港→難波

制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO後期)

主電動機:TDK-6311-A(180kW)

 

関西空港開港に伴う空港連絡特急「ラピート」新設に伴い1994(平成6)年に登場。基本的に同列車専用車両として運用を組んでいる。航空機をイメージした他に類を見ない奇抜な外観・内装が特徴。空港連絡特急ということで、大きな荷物を持った旅客に配慮した構造とされている。また、スーパーシートとレギュラーシートの2種類の座席を設備している。制御方式には2000系や1000系に続き、特急車としては初めてVVVFインバータ制御を採用した。装置は1000系と同じ日立製であるが、駆動方式やモーターは同車とは異なり、走行音も異なる。音は特急車にしてはかなり大きく、車内に居ても猛烈に聞こえてくる。


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