鉄遊館

小田急電鉄

1000形

1081F(8両固定)走行音(オリジナル)(1.16MB)

収録区間:多摩線 小田急多摩センター→小田急永山

走行音(ソフト変更)(全区間)(71.4MB★)

収録区間:小田原線(急行) 町田→新宿

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱GTO)

リニューアル車走行音(全区間)(24.3MB★)

収録区間:多摩線 唐木田→新百合ヶ丘

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱SiC-MOSFET)

 

1987(昭和62)年に登場した車両。小田急で初めてステンレス車体を採用した。また2600系で試験をしていたVVVFインバータ制御を本格的に採用した。制御装置は三菱製。1編成だけ存在する8両固定の1081Fには1000系で唯一自動放送装置が搭載されている。また側扉の幅を2mに広げたワイドドア車も存在するが、これは座席数が少ないという理由で後に1.6mに狭められている。全車純電気ブレーキが使えるように制御装置のソフト変更が施工された。オリジナル車も純電気ブレーキ改造を受けた車両もVVVFの音に関しては新京成8800形と同じパターンの音。モーター音の響きは同8800形とは異なる。また在来車とも併結できるようなブレーキの構造になっているためにブレーキ緩解音が古くさい。2014(平成25)年よりリニューアル工事が開始されており、車内および足回りを一新する大掛かりなものとなっている。世界で初めてフルSiC素子の制御装置(三菱製)が採用され、「シャー」という特有の非同期音が特徴となっている。主電動機も全密閉式に交換されており、音が小さくなった。ブレーキは電気指令式に変更となったため、緩解音は静かになった。

 

2000形

走行音(ソフト変更前・その1)(731KB)

収録区間:小田原線 成城学園前→喜多見

走行音(ソフト変更前・その2)(1.04MB)

収録区間:小田原線 相武台前→小田急相模原

走行音(ソフト変更後)(全区間)(21.5MB★)

収録区間:多摩線 新百合ヶ丘→唐木田

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱3レベルIGBT)

 

1995(平成7)年に各停用の2600形を置き換えるために登場した車両。小田急で初めてIGBT素子使用のVVVF装置、電気指令式ブレーキを採用した。ドア幅は1000形ワイドドア車の結果に基づいて1.6mとなった。前面形状は1000形に類似するが、方向幕がLEDとなっている点が異なる。全車8両編成で、ブレーキ方式の関係もあって他形式車との併結は原則しない。第4編成は一部機器が廃車となった2600形VVVF改造車から流用されている。走行音は、登場時は現在とは異なる、起動時に2段階に音が変化するタイプの音だったようだが、メトロ03系三菱VVVF車などと似た音となり(当HPで「ソフト変更前」とした音)、さらに2015~2016年辺りにさらにソフト変更が行われ同03系などよりも少し高い音の非同期音となっている。

 

3000形

1次車走行音(全区間)(21.8MB★)

収録区間:多摩線 新百合ヶ丘→唐木田

2次車走行音(全区間)(61.9MB★)

収録区間:多摩線・小田原線(急行) 唐木田→新宿

3次車以降(後期車)走行音(全区間)(その1)(22.3MB★)

収録区間:多摩線 唐木田→新百合ヶ丘

3次車以降(後期車)走行音(全区間)(その2)(67.2MB★)

収録区間:小田原線(急行)・多摩線(各駅停車) 新宿→唐木田

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱2レベルIGBT)

 

2002(平成14)年に登場した車両。前面形状は全車共通だが、側面や車内にはいくつかのバリエーションがある。最初に登場した1次車は2000系の流れを汲む1600mm幅のワイドドアが特徴で、車内も袖仕切が小型である点など2次車以降の車両とは大きく異なっている。2次車からは1300mm幅の標準的なサイズのドアとなった。また窓枠にJRE231系と同じ部品を使用するなどコストの削減も図られている。続く3次車では床下機器関連が変更され、主電動機の出力強化、歯数比の変更や継手形状の変更が行われている。またそのうち1編成は騒音対策から、試験的に床下機器がすべて防音カバーで覆われていた。さらに4次車では扉上の案内装置がLED表示器からLCD画面に変更されている。なお、防音カバーは4次車以降の車両では採用されていないが、これは最新型ロマンスカーの50000系で実用化されている。走行音は、1・2次車は都営6300系にも少し似た音になっている。3次車以降は、まるで東芝製のように一定音の非同期音となっているのが特徴。

 

4000形

走行音(全区間その1)(23.3MB★)

収録区間:多摩線 新百合ヶ丘→唐木田

走行音(全区間その2)(21.9MB★)

収録区間:多摩線 唐木田→新百合ヶ丘

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱2レベルIGBT)

 

2007(平成19)年に登場した新型車両で、地下鉄千代田線への直通列車用として製造された。同列車は通常分割併合が無いため、全編成が10両固定編成として製造されている。JR東日本のE233系をベースとして設計されており、窓の形状や制御装置などに共通点を見いだすことができる。そのため一部の編成はJRの新津車両製作所で製造された。主電動機や駆動装置は小田急独自のもので、3000形で試験が行われた全密閉モーターが本格採用された。駆動方式はE233系とは異なりWN駆動である。そのため走行音も同車とは全く異なる音であり、6極モーターのため独特の甲高い感じの音となっている。

 

5000形(旧)

走行音(2.28MB)

収録区間:江ノ島線(快速急行) 大和→中央林間

制御方式:抵抗制御

 

1969(昭和44)年に登場した急行用車で、現在は全車引退済。前面は2220形から続くいわゆる小田急顔であり、9000形の製造後まで増備が続けられたため、小田急最後の小田急顔の車両だった。4両固定編成と6両固定編成では増備された時期が異なるため、側面窓の形状が異なっている。走行音は、甲高いモーター音が特徴。小田急らしい音である。

 

5000形

走行音(全区間)(61.8MB★)

収録区間:多摩線・小田原線(急行) 唐木田→新宿

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱SiC-MOSFET)

 

2020(令和2)年に登場した車両で、地上運用専用車として設計されている。そのため、前面に貫通扉が無く、また車体幅が幅広となっている。かつてのように分割・併合を伴う運用が無くなったため、編成構成を10両固定編成としている。通勤車では1000形リニューアル車に引き続きフルSiC適用のVVVF装置を採用したが、1000形から機器の仕様が見直されており、装置は各電動車に搭載され、また小型軽量化も実現している。歯車比は1000形と同じであるため、走行音は1000形リニューアル車にかなり近い音となっている。高速域の音が非常に静かなのが特徴で、WN継手にありがちな「ゴロゴロ」音もほぼ聞こえない。ドア開閉音はJRのE235系に近いが、ドアチャイムの鳴動回数がE235系の3回に対して本系列では2回である。

 

7000形(LSE)

走行音(全区間)(112MB★)

収録区間:小田原線 「さがみ」86号 小田原→新宿

制御方式:抵抗制御

 

1980(昭和55)年に登場した特急ロマンスカー用車両で、前面に展望席を備える。2017年現在、小田急線を走る営業用車両では最も古い車両となっている。ロマンスカーとしては初めて側扉を自動化し、リクライニングシートを装備した。展望席はNSEより広さ・座席数を拡大し、全14席とした。(うち2席は普通席扱い)。先頭車以外は全て連接台車で、中間車は全て車長が短いため11両編成を組むロマンスカー伝統の編成構成である。制御方式は通勤車で採用されていた界磁チョッパ制御は採用せず、信頼性の高い抵抗制御とされた。走行音は連接台車を採用している関係もあってかなり小さく、床下からかすかにモーター音が聞こえる程度となっており、空調やフラットの音にかなりかき消されてしまうほどである。

 

8000形

チョッパ車走行音(全区間)(20.5MB*)

収録区間:多摩線 新百合ヶ丘→唐木田

制御方式:界磁チョッパ制御

VVVF車走行音(Si-IGBT素子・全区間)(その1)(22.8MB★)

収録区間:多摩線 唐木田→新百合ヶ丘

VVVF車走行音(Si-IGBT素子・全区間)(その2)(65.8MB★)

収録区間:多摩線・小田原線(急行) 唐木田→新宿

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱2レベルIGBT)

VVVF車走行音(ハイブリッドSiC素子・全区間)(22.7MB★)

収録区間:多摩線 唐木田→新百合ヶ丘

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱ハイブリッドSiC)

 

1982(昭和57)年登場の9000形に続く界磁チョッパ車。急行から普通まで幅広く運用されている。小田急最後の鋼製車であり、他車よりも腐蝕対策に力を入れている。一枚窓のように見える前面形状が特徴。走行音は、小田急らしく甲高いモーター音が特徴。全編成に更新工事が施工され、最初の2編成を除き3000形3次車以降と同仕様の制御装置・モーター・ブレーキ方式に交換している。また、2007年更新分からは主電動機は4000形で採用した全密閉モーターとなっている。さらに最後に更新した2編成は制御装置が別物となり、小田急で初めて素子の材質にSiCを用いた装置となった。

 

9000形

走行音(857MB)

収録区間:江ノ島線 本鵠沼→鵠沼海岸

制御方式:界磁チョッパ制御

 

1972(昭和47)年に、地下鉄千代田線直通用として登場した車両。小田急で初めて界磁チョッパ制御が採用された。方向幕部と一体となった前面窓が特徴で、これは後になって登場する各社の車両に大きな影響を与えた。末期は地上運用専用となっていたが、2005(平成17)年、3000形の増備に伴い引退、全車廃車となった。走行音は小田急では珍しい高速域で低い音が目立つモーター音が特徴。西鉄2000形や同5000形などと似た音で、一時期の三菱製のモーターの標準的な音でもある。

 

20000形(RSE)

走行音(長区間)(24.4MB)

収録区間:JR御殿場線 「あさぎり」1号 谷峨→沼津

制御方式:抵抗制御

 

1991(平成3)年に登場した、JR御殿場線直通用のロマンスカー。御殿場線に直通用ロマンスカーを本系列に置き換えるにあたり、直通先のJR東海との協定に従って製造されたため、従来のロマンスカーとは大きく仕様が異なっている。3100形(NSE)以来、ロマンスカーと言えば先頭車の展望席が特徴だったが、本系列では松田駅での乗務員交代の都合などから展望席は無い。また、連接構造も廃され、通勤用車両と同じボギー車となっている。中間に小田急としては初めてかつ唯一の2階建車が連結され、その2階は小田急では唯一の存在となる特別席スーパーシート(JRではグリーン車の扱い)となっている。このような基本仕様を除く部分は10000形(HiSE)の実績が活かされ、平屋車両はハイデッキ構造となり、足回りも10000形とほぼ共通のシステムを採用している。好評であったハイデッキ構造だが、この構造ゆえにバリアフリー化改造が難しく、10000形と共に2012(平成24)年に引退することとなった。10000形と共通のシステム故、走行音も同車に準じるものとなっている。国鉄急行型と歯車比が同じため、同型と似たような心地よい唸りを聞くことができる。

 

30000形(EXE)

走行音(更新前・全区間)(107MB★)

収録区間:小田原線 「さがみ」82号 小田原→新宿

制御方式:VVVFインバータ制御(東芝3レベルIGBT)

 

1996(平成8)年に、3100形(LSE)の置き換え用として登場した車両。ロマンスカーの利用実態が観光利用中心から通勤利用など日常利用中心に変化してきていることを踏まえ、輸送力増強のために車体構造は通勤用車両と同じボギー車とされ、最大10両編成を組成可能とし途中駅での分割併合にも対応する仕様として製造された。そのためには貫通扉を設ける必要があること、乗務員交代を素早く行えることから、展望席は廃止された。足回りでは、ロマンスカーとして初めてVVVFインバータ制御が採用され、高出力の主電動機の採用により編成中での電動車比を3割まで減らした。制御装置はこれまでのロマンスカーの慣例通り東芝製が採用され、IGBT素子となっている。3段階に変化する起動時の音が特徴で、東芝IGBTとしてはごく初期にのみ見られた独特の変調パターンである。音は比較的大きく、客室内からもはっきり聞こえる。2017(平成29)年よりリニューアル工事の施工が開始され、施工完了車は「EXEα」と呼ばれる。車内外のデザインの一新のほか足回りも更新され、制御装置は素子の材質にSiCを採用したものとなっている。

 

30000形(EXEα)

走行音(更新後・全区間)(112MB★)

収録区間:小田原線 「さがみ」84号 小田原→新宿

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱SiC-MOSFET)

 

2017(平成29)年に登場した30000形の更新工事施工車で、「EXEα」と呼ばれる。車内外のデザインの一新のほか足回りも更新され、制御装置は素子の材質にSiCを採用したものとなっている。走行音も更新前とは別形式の音かと思うほど変わっており、1000形リニューアル車に近い音を立てる。更新時に継手がTD継手からWN継手に交換されており、惰性走行時はWN継手特有の「ゴロゴロ」音が聴こえるようになった。

 

50000形(VSE)

走行音(全区間)(106MB★)

収録区間:小田原線 「さがみ」82号 小田原→新宿

制御方式:VVVFインバータ制御(東芝2レベルIGBT)

 

2005(平成17)年に、10000形(HiSE)の置き換え用として登場した車両。登場当時、箱根特急の観光利用が減少傾向にあったため、利用者数の回復を目指しロマンスカーのフラッグシップモデルとして登場した。3100形(NSE)以来の小田急ロマンスカーの特徴である前面展望席、連接台車といった構造を復活させつつ、登場当時の最新技術も採用した。白を基調とした流線形のボディが特徴的である。床下機器は防音カバーに覆われている。小田急初の全密閉式主電動機(三菱製)を採用し、低く取られた歯車比と合わせて走行音の低減を図っている。確かに加減速時はモーター音がはっきりと聞こえるものの、惰性走行時はほぼジョイント音しか聞こえず、30000形(EXE)と比較すると静かになっている。

 

60000形(MSE)

走行音(デッキ)(1.51MB)

収録区間:多摩線 「メトロホームウエイ」71号  小田急永山→小田急多摩センター

制御方式:VVVFインバータ制御(東芝2レベルIGBT)

 

2008(平成20)年に登場した地下鉄直通用ロマンスカー。青い塗装が特徴。日本の鉄道車両としては初めてAEDが搭載されている。地下鉄線内と小田急線内で加速度を切り替える機能を持つ。制御装置は東芝製。走行音は、変調パターン自体は東芝IGBTの標準的なもので、TX-1000系などと同じパターン。モーターの音は小田急4000形の音をギア比の分だけ低くした感じ。全閉モーターを採用するなどして騒音対策に気を遣っている割に結構はっきり聞こえる音で、客席に居ても音の変化がよくわかる。

 

70000形(GSE)

走行音(全区間)(97.8MB★)

収録区間:江ノ島・小田原線 「えのしま」2号 片瀬江ノ島→新宿

制御方式:VVVFインバータ制御(三菱SiC-MOSFET)

 

2018(平成30)年に登場した展望席付きロマンスカーで、7000形(LSE)を置き換えた。輸送力の確保およびホームドア対応も求められるため連接車ではなく通常のボギー車7両編成となった。箱根登山線内でのホーム有効長の問題があり、また従来の連接車体のロマンスカーと編成長さを合わせた結果この編成長となった。足回りは、制御装置・主電動機とも一般車と同じ三菱製となった。制御装置は1000形および30000形リニューアル車に引き続きフルSiC素子適用のものとなった。走行音は、客室内から聞こえるモーター音は非常に小さく、耳を澄まさないと聞こえない程の音量である。始発駅と終着駅でBGMが流れるのが特徴。


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